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何もしない時間は幸せ!何もしない時間を作るための8つのアイデア

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あなたは、何もしない時間を過ごすことは幸せだと聞いたことがあるでしょうか。

忙しい毎日を過ごしている人ほど、何もしない時間を過ごすことの重要性は高いものです。

ですが、何かをすることが当たり前だと思って生きてきた人にとっては、何もしないと言われても、具体的にどうやったらよいのかと疑問に感じる方が多いでしょう。

そこで本記事では、何もしない時間を作るための8つのアイデアをご紹介します。

何もしない時間を過ごして幸せになりたい方は、ぜひ気に入ったアイデアから取り入れてみてください。

1.何もしない時間はもったいない?

本論に入る前に、そもそも「何もしない時間を過ごすのはもったいない」と感じている方のために、「何もしない」自体について説明します。

ちなみに、「何もしない」が重要である社会的背景や、何もしないの定義、何もしないの具体的方法については、「何もしないをすることが、忙しいあなたに最も必要である理由」でより詳しく説明しています。
「何もしない」について詳しく知りたい方は、併せて読んでみてください。

1.1. 何もしない時間をストレスや苦痛と感じる人が多い

多くの人は、何もしない時間が怖いと感じて生きています。普通に考えたら、何もしなかったら負荷がなくて楽そうなのに、怖いと感じるのは不思議だと思うかもしれません。

ですが、たとえば、あなたは以下の時間を過ごすときに、どのように感じるでしょうか?

  • 繁忙期に仕事を休んで何もしない時間
  • 家族が家事をしてくれている中で、自分が何もしない時間
  • 自分がライバルだと思っている人が活発に活動している際中に何もしない時間
  • しなければならないことがたくさん溜まっているときに、何もしない時間
  • 仕事が休みの日に意義のあることを何もしない時間
  • SNSで充実した人生を生きている人の投稿を観た後に何もしない時間

全部ではないにしても、ドキッとした項目がいくつかはあったのではないでしょうか。

実際、何か大変なことをしている時間以上に、何もしない時間は苦痛やストレスだと感じられやすく、多くの人は時間が空いたら何か有意義そうな活動を見つけて動き出してしまうのです。
酷い時には、何をしたらいいのかすら分かっていないのに、何かしないといけないと感じる時すらあります。

1.2. 何もしない罪悪感はどこから湧いてくるのか

それでは、何もしない罪悪感はどこから湧いてくるのでしょうか。

それは、かつて「何かしないといけない」という動機から自分が思って行動した記憶からです。
そうした記憶は、自分の身体がきちんと覚えており、その動機から行動した分だけ確実に記憶されています。
わかりやすくいえば、1回その動機から行動する度に「+1」だけ「何かしないといけない」が加算されるとして、過去に10000回行動してきたとしたら、10000回分の記憶が残っているわけです。

すると、その動機から行動した分だけ、何もしていない状態のときに、自分が創り出した「何かしないといけない」が思い出されて来て、何かしないといけない気になってくるわけです。

つまり何が言いたいのかというと、本当に何かしないといけないのではなく、自分がそうした記憶を創り出して来たからそう感じているだけで、それは真実ではないということです。

その記憶を清算しきるまでは「何かしないといけない」と感じ続けるのですが、かつて自分が創り出した記憶と違う動機からの選択を十分な期間だけ取り続けると、「何かしないといけない」は消えます。
そして、何もしていなくても良いという人間本来の状態へと戻れるのです。

これは、赤ちゃんとして生まれてきたときの状態です。赤ちゃんを見ると分かるように、赤ちゃんは「何かしないといけない」などという難しいことは一切考えず、ただ何もせずに自分がそこに存在しています。

人間は本来それが正常で自然な状態なのですが、現代社会が発する「何かしないといけない」というエネルギーに触れ続けて、自分自身がその動機から行動してきた中で、何もしない時間を過ごすことが苦手になってしまったのです。

2.何もしない時間は本来幸せ!何もしない時間は脳も喜んでいる

以上のことからお分かりの通り、何もしない時間を過ごすことは本来幸せなことです。赤ちゃんが何もしていないのに、嘘偽りなく幸せそうでいるのを誰しも見たことがあるでしょう。

何もしない時間は大切であり必要です。もちろん何もしない時間は脳も喜んでいますし、何もしない時間が好きになるのが理想と言えるでしょう。

3. 何もしない時間を作るうえでのハードルを下げる

ですが、私たちは、本来非常に簡単であるはずの「何もしない時間」を過ごすことのハードルを自ら上げていってしまっています。

そのため、何もしない時間を作るうえでのハードルを下げることから始めるのがおすすめです。

具体的には、「10秒間でいいから何もしない」ということから始めてみてください。

条件は何もありません。留意点も特にありません。上手くいっているかを判断する基準も設けません。
自分なりのやり方で結構ですので、10秒間何もしないということをやってみてください。

その結果、明確な変化を感じなくてよいです。感覚がどう変わったとか、こんな気づきがあった気がするとか、そういう何かを求める必要もありません。

変化した実感がないと行うモチベーションが湧かないと感じる方もいるかもしれませんが、実は、自分自身が実感を持つかどうかは、この際あまり重要ではありません。

なぜかというと、長年「何かしないといけない」と思って行動し続けてきた記憶は、あなたが何もしない時間を過ごすことを全力で止めようとするからです。

こんなことをしても意味がない気がすると感じさせたり、変化を実感できないと感じさせたりして、何もしない時間を過ごすことを邪魔しようとするのです。
だからこそ、自分が何を感じるのかは完全に脇に置いたうえで、10秒からでいいので何もしないことをしてみてください。

もちろん、それ以上に長い時間、何もしない時間を過ごしたくなったら、そうしても構いません。何もしないための旅行をしたくなったら、そうしても結構です。
ですが、それは必須条件ではありません。ただ10秒間何もしないだけでいい。それがあなたが最初に行うことです。

4.何もしない時間を作るための具体的な8つのアイデア

それでは、何もしない時間を作るための具体的なアイデアを8つ紹介します。

いずれも、先ほど提案した「10秒間何もしない」というルールを実践すると良い場面に関するものであり、気楽にやれそうなものから取り入れてみてください。

4.1. 仕事中に溜息が出たら何もしない

あなたは、仕事で疲れて「はぁ~」とため息をつきたくなる瞬間があるでしょうか。
実は、その瞬間は、「何もしない時間」に移行するための合図です。

それ以上、仕事をし続けても生産性が落ちるだけですし、何よりその瞬間こそが、「(疲れていても)仕事をしないといけない」を強化してしまう瞬間です。

そこで勇気をもって休むことで、あなたが赤ちゃんのような何もせずに楽になる人生に立ち返るための大きな一歩を踏み出すことができます。

4.2. トイレでは何もしない

トイレで用を足しているときは、何もしない時間を作る一番のチャンスです。

トイレに行く時間は一見すると無駄な時間のため、もしかしたら、トイレから出た後にすることを考えていたり、SNSを開いていたりする人も多いかもしれません。

ですが、トイレに行く時間こそ、何もしないをするための時間に割り当ててみてください。トイレで目をつむって、何もせずに過ごすのがおすすめです。

4.3. お風呂で何もしない

お風呂で音楽を聴いたり、お風呂用スマホケースに入れてスマホを持ち込んだりする人もいるかもしれません。ですが、お風呂の中は、本来あれこれと活動をしにくい場所であるはずで、そこで意義のある活動をしようと思う方が不自然でしょう。

お風呂で気持ちよく休めるなら、その気持ち良さに浸るだけでよいのです。お風呂で何もできないからこそ、何もしないということをしましょう。

4.4. 電車の中で何もしない

電車の中は、立ちっぱなしになることも多く、それが長時間続くこともあります。その時間を有意義に活かそうと考え、本や新聞を読む人もいるでしょう。あるいは、暇だからという理由で、スマホを立ち上げて、無理やりに何か時間をつぶそうとする人もいるかもしれません。

ですが、その立っている時間の一部だけでも良いので、何もしない時間に割り当ててみてください。
電車の中で何かしづらい時間に何もしないというのは、非常に理に適っているのです。

4.5. 忙しいと思った瞬間に何もしない

日中にこなさなければならないと思っている仕事やスケジュールが多いとき、「あぁ忙しい!」と思うこともあるでしょう。
そうした瞬間も、敢えて何もしない時間を過ごすのがおすすめです。

忙しいと感じた瞬間が最も「何もしない時間」と掛け離れた時間であり、だからこそ何もしない時間を敢えて過ごすことで、忙しさに追われる人生から大きく抜けるチャンスなのです。

実際にやってみると、何もしない時間を過ごすことでいったん落ち着いた状態を作れるため、忙しさに駆り立てられて仕事などをするときとは少しだけ違った感覚で取り組めることに気づけるでしょう。

4.6. 待ち時間(スキマ時間)に何もしない

待ち時間(スキマ時間)とは、たとえば以下のような時間のことです。

  • 待ち合わせで誰かを待っている時間
  • 電車を待っている時間
  • エレベーターを待っている時間
  • 料理が出来るのを待っている時間
  • お風呂が入るのを待っている時間
  • パソコンが起動するのを待っている時間

こうした時間は、数秒や数分かもしれませんが、意外とたくさんあります。有効活用するのが難しい時間ですので、何もしない時間をするのに最適なのです。

4.7. 夜に布団の中で眠れないときに何もしない

夜寝ようと思って布団に入ったときに、なかなか寝付けない時がないでしょうか。そういうときには、早く寝ようと思って焦りがちですが、あえて何もしないことをしてみてください。

実際に行ってみると、そのほうが早く寝つけることがあります。

4.8.朝に布団から出られないときに何もしない

4.7.とは逆に、朝布団からなかなか出られずに起きられない時もあるでしょう。

こういう時は「起きなければならない」と思って自分を酷使してしまいがちですが、このタイミングで何もしない時間を過ごしてみてください。
すると、何もしない時間を過ごしていたはずなのに、逆にある瞬間に自然と起きている自分に気がつきます。

起きた後になって初めて、自分が起きていることに気が付くような自然な起き方ができるので、「起きなければならない」という動機からイヤイヤ起きた感も残りません。

5. 何もしない時間を作る まとめ

  • 何もしない時間をストレスや苦痛、もったいない時間と感じ、何もしない時間に罪悪感を感じている人も多い。
  • しかし、何もしない時間を過ごすことは本来幸せであり、何もしない時間は脳も喜んでいる
  • 何もしない時間を作るうえではハードルを下げることが重要であり、おすすめなのは、10秒間でよいから何もしないこと
  • 何もしない時間を作るうえでの具体的なアイデアは下記の8つ
    • 仕事中に溜息が出たら何もしない
    • トイレでは何もしない
    • お風呂で何もしない
    • 電車の中で何もしない
    • 忙しいと思った瞬間に何もしない
    • 待ち時間(スキマ時間)に何もしない
    • 夜に布団の中で眠れないときに何もしない
    • 朝に布団から出られないときに何もしない
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