物理的な豊かさが増した代わりに、心理的な豊かさが重視され始めた近年では、「自分の人生を生きていない人」という言葉が目立つようになりました。
実際、「あなたは、自分の人生を生きていますか?」と聞かれたら、自信をもってイエスと言うことは難しいでしょう。
ですが逆に、自分が本当に「自分の人生を生きていない人」なのだと自信を持って言い切るのも簡単ではありません。
そこで本記事では、自分の人生を生きていない人を簡単に区別できる7個の外見的特徴と4個の内面的特徴を解説します。
これら11個の特徴をあなた自身に当てはめることで、あなたが「自分の人生を生きていない人」に該当するかどうかがハッキリするはずです。
1. 自分の人生を生きていない人の7個の外見的特徴
まず、自分の人生を生きていない人を、傍から見ても簡単に判断できるような7個の特徴を解説します。
1.1 自分自身の考えが無い
自分の人生を生きていない人は、自分の考えを持っていません。
「君はどう思う?」「あなたは何をしたい?」「どう生きたい?」などと聞かれた時に、自分で考えた答えではなく、誰かから借りてきた意見や考えを伝えることに留まりがちです。
あるいは、こうした質問をされた時に目が泳ぎ、何を答えたら良いかと戸惑ってしまうかもしれません。
本当の意味で、自分で考えること・決めることが苦手であるが故に、誰かの人生を生きることに逃げているわけです。
逆に、自分の人生を生きている人は、自分の考えに軸があり、人生の大半のことについて自分の考えを持って生きています。
1.2 他人の意見・期待・評価に振り回されやすい
自分の人生を生きていない人は、何かを判断する際に自分の中に頼れるものがないため、他人の意見や期待、評価に沿って判断しがちです。
これは、本人が意識しているかどうかに限りません。あらゆる判断が他人に影響されやすいため、周囲の人が何を言うかに左右されてしまいます。
実際、ある人が「黒」だと言ったから自分も「黒」を選んだのに、他の人が「白」と言い出したことで、「黒」と「白」のどちらを選ぶかで葛藤するケースが、人生で繰り返し起きます。
周囲の人から、多かれ少なかれ「都合良く扱える人」だと見られることも、自分の人生を生きていない人の特徴です。
1.3 人のせいにしていることが多い
逆に、自分の人生を生きている人は、自分の中のコア(核)の部分に頼って生きているので、他人の意見や期待、評価にもほとんど振り回されません。
自分の人生を生きていない人は、誰かの判断を借りることになり、その結果をその人のせいにしがちです。
「あなたがAがだと言ったからAを選んだのに・・」と感じる出来事が頻繁に起こり、自分の人生や仕事における大切な決断を、誰かのせいにしてしまいます。
たとえば、「親がいいと言うから、あの家を購入した」「結婚した方が良いと友達が言うから、あの人と結婚した」「上司が仕事のミスを隠蔽するように言うから、自分はミスを隠した」などです。
誰かが言うことを選んだとしても、最終的にそれを選んだのが自分自身であるという真実には蓋をして、誰かが悪いのだと内心信じ続けているわけです。
一方で、自分の人生を生きている人は、自分の人生に当事者意識を持って生きているため、自分に関することを滅多に人のせいにはしません。自分でコントロールし、自分で変えていけばよいと考えるわけです。
1.4 個性が無い
自分の人生を生きていない人は、世間一般の考えに影響を受けてあらゆる判断を行うため、結果として個性が無くなります。
人間はそれぞれ特徴が異なり「十人十色」と言われますが、「こういう時って、どうすればよいの?」と世間に判断を求めると、結果として皆が似てくるわけです。
以前、「量産型女子」「量産型男子」といった言葉が流行りましたが、洋服や趣味、休日の過ごし方、カラオケで歌う曲など、あらゆる面に「正解」を求めた結果、尖った面が無く、大衆的になります。
個性だと認識しているのは、その「正解」の組み合わせのパターンに過ぎないのです。
逆に、自分の人生を生きている人は、欠け替えるのない自分の個性を存分に大切にして生きているため、自然と個性的な人になります。
1.5 空気を読むのが上手すぎる
自分の人生を生きていない人は、自然と空気を読むのが上手になります。なぜなら、人一倍、誰かの意向に敏感で、顔色を窺うのが上手だからです。
これは、社会で生きていくうえでは非常に大切なことでもあります。
ですが、空気を読んで顔色を窺うことをし続けると、非常に疲れますし、誰かと一緒に過ごすことも億劫に感じてしまうはずです。そうなれば、それが歪みとなって、結果的には社会生活を十分に満足のいくものにすることも難しくなります。
逆に、自分の人生を生きている人は、空気を読み過ぎずに、自分の考えなどを大切にして生きることを優先します。もちろん必要に応じて空気を読みますし、あえて空気を読まないことも出来るのです。
1.6 イキイキとしていない
自分の人生を生きていない人は、「仕方なく、誰かに従って生きている」という認識を持ちがちであり、まず間違いなく、イキイキと生きているようには見えません。
分かりやすいのは、「お金のために、仕方なく、会社の上司の言うことを聞いている」などでしょう。
自分の人生を生きていない人は、どこか暗い雰囲気で、諦め感を感じながら、「本当は自分の人生を生きたいのに・・」と感じて、誰かの人生を生きているわけです。
逆に、自分の人生を生きている人は、それが楽しくて仕方が無いので、イキイキと輝いて見えます。他の人が見たときに「楽しそうな雰囲気」が滲み出ているので、非常に分かりやすいでしょう。
1.7 自分の時間を確保していない
自分の人生を生きていない人の特徴として、「誰かや何かのための時間」ばかりを生きていることが挙げられます。
分かりやすいのは、以下の時間でしょう。
- 会社のための時間
- 旦那(奥さん)のための時間
- 子供のための時間
- 親の介護のための時間
- お金を稼ぐための時間
なお、必ずしもこれらが悪いということではありません。ですが、ネガティブ感情などを抱きながら、誰かや何かのために時間を費やしているなら、それは辛い時間になるでしょう。
本当に自分自身が望むことのために時間を費やせたら人生は大きく変わってきます。ですが、自分の人生を生きていない人は、自分のための時間を確保できないというより、本当に真剣には確保しようとしていません。
逆に、自分の人生を生きている人は、自分がやりたいことに時間を集中的に使います。自分が何をしたいかが明確に分かっているので、やりたくないことはせずに、自分が本当にしたいことに惜しみなく時間を使えるのです。
2. 自分の人生を生きていない人の5個の内面的特徴
次に、自分の人生を生きていない人の持つ5個の内面的特徴を紹介します。
これらは、他人から見て明らかに判断できるものではありませんが、本人からすると十分に認識できるもののはずですので、セルフチェックに使ってみてください。
2.1 自分らしく生きている実感がない
自分の人生を生きていない人は、自分らしく生きれていないことをハッキリと自覚しています。
どこか自分の人生に満足がいかず、何かが違うと感じており、「もっと本当の生き方があるはずだ」という想いを持っています。
そうした思いは、心の表面に上がって来ないかもしれませんが、薄っすらとそう感じている実感があるはずです。
特に、自分が小さい頃からずっと好きだったことを、仕事や趣味として続けていない人は、自分らしく生きている実感が薄い傾向にはあります。
逆に、自分の人生を生きている人は、もちろん自分らしく生きている実感で溢れています。何がやりたいのかを自覚したうえで、実際にそれをやれているため、自己実現欲求がフルに満たされています。
2.2 収入が増えにくい
自分の人生を生きていない人は、どちらかというと収入が増えにくい傾向にあります。
もちろん誰かの人生を生きた結果として収入が増えることも良くありますが、自分の人生を生きている人に比べると、収入は増えにくいと言えます。
というのも、自分の人生を生きていないと文句やネガティブ感情ばかりになり、お金が集まる周波数ではなくなるためです。
自分の人生を生きていない人は、どちらかというと貧乏な人の周波数に近づいていきます。
逆に、自分の人生を生きている人は、自然と収入が増え続けます。自分の人生を生きるほど収入が増え、そのお金でさらに自分の人生を生きれるので、収入がどこまでも拡大し続けるわけです。
2.3 人間関係で本当には満たされない
自分の人生を生きていない人は、そのことへの歪みを抱えたまま生きているため、人間関係で本当に満たされることはありません。
自分が自分の人生を生きれていないため、劣等感や文句、怒り、無価値感、悲しみ、諦め感、失敗感などを抱えたままコミュニケーションを取るため、誰かと本当に親密に関わることがしづらくなってしまっています。
逆に、自分の人生を生きていると心に余裕もあるので、目の前の人を本当に愛することができます。自分の心のニーズが満たされているので、相手に何かを求めることがなく、相手と満たされた関係を作るうえで必要な関わり方をすることができます。
2.4 生まれ変わっても自分になりたいとは思えない
自分の人生を生きていない人は、自分の人生に満足していないので、生まれ変わっても自分になりたいとは思えないはずです。
もちろん他に憧れの人がいて、生まれ変わったらその人になりたいと思うのは構わないのですが、「自分にはなりたくない」と思っているのは健全とは言えないでしょう。
これに対して、自分の人生を生きている人は、「生まれ変わったら自分にもなりたいし、他の誰かにもなりたい」という前向きな気持ちを持てています。
今の自分に満足できているので、もう一度自分に生まれ変わることに対して、非常にポジティブな気持ちを持てているわけです。
2.5 死ぬときに後悔する
最後に、これが一番重要な特徴ですが、自分の人生を生きていないと死ぬときに後悔が残ります。
最期の瞬間に、自分の人生に満足できず、「どうしてこんな人生になってしまったのだろうか・・」という苦しい気持ちが残ります。
それは、あなたの家族にとっても、見ていて苦しい姿かもしれません。
逆に、私たちが自分の人生を生きていれば、一瞬一瞬にとても満足できるため、いつ死んでも後悔が残りません。
死ぬときに後悔が残らないようにするためにも、私たちは自分の人生を生きることが大切なのです。
3. 自分の人生を生きていない人 まとめ
- 自分が「自分の人生を生きていない人」に該当するかどうかは、7個の外見的特徴と5個の内面的特徴がどのくらい自分に当てはまるかどうかで判断するとよい
- 自分の人生を生きていない人の7個の外見的特徴
- 自分自身の考えが無い
- 他人の意見・期待・評価に振り回されやすい
- 人のせいにしていることが多い
- 個性が無い
- 空気を読むのが上手い
- 空気を読むのが上手い
- イキイキとしていない
- 自分の時間を確保していない
- 自分の人生を生きていない人の5個の内面的特徴
- 自分らしく生きている実感がない
- 収入が増えにくい
- 人間関係で本当には満たされない
- 生まれ変わっても自分になりたいとは思えない
- 死ぬときに後悔する